目次
はじめに

3月に入りようやく暖かくなってきましたね。
今日はこれからの季節にぴったりなバブアーについて書こうと思います。
この記事にたどり着いた方の多くは、バブアーのジャケットに興味がある方だと思います。
バブアーのジャケットは渋くてめちゃくちゃかっこいいですよね。
こちらは私のお気に入りのBedaleです。

しかしオイルドジャケットという性質上、
- オイルのべたつき
- (ヴィンテージの場合)オイルが酸化してツンとした匂い
- (保管方法が悪い場合)表面のカビ
が発生してしまいます。
そのためバブアーを着たまま電車や車に乗ることは気が引けてしまいます。
またクローゼットに入れると他の服にオイルが移ってしまうため、保管にも気を使わなければいけません。

しかし、そんな不便さがあったとしても着たくなるほどにバブアーは魅力的なジャケットです。
私はどうしてもバブアーのジャケットが着たかったので、これまでBedale、Beaufort、Gamefairの3着をオイル抜きした上で着ています。
この記事を読んで、オイル抜きをしようか迷っている方、バブアーの購入を躊躇している方の参考になれば嬉しいです。
オイル抜きをした結果
結論、オイル抜きをする価値は十分あると考えています。
ただし次の点が許容できない場合にはおすすめしません。
- オイルが抜けて色が薄くなる
- 乾燥後に一回り小さくなる
色の変化
下の写真はオイル抜き前のGamefairです。
オイルが染み込んでいて、めちゃくちゃ渋い雰囲気のジャケットでした。
ただどうしてもツーンとした匂いがあり、我慢できずに洗いました。


ちなみに棒ジップの2クレストです。激渋な雰囲気があります。
オイル抜きをした結果、かなり明るい色になりました。
下の写真は現物とかなり近い色味になっています。
ジャケット本体だけでなく、襟元のコーデュロイ部分も明るくなりました。

濃紺だったBeaufortもオイル抜きをした結果、明るめな紺色になりました。

サイズの変化
オイル抜きをして乾燥したところ、3着共に腕の長さ、着丈が短くなってしまいました。
特に腕の長さはモデルによってはかなり短くなります。
Bedaleはオイル抜き前には見えていなかった内側のナイロン部分が、見えてしまうようになりました。

モデル差、個体差はあるかと思いますが、3cmくらいは縮んでしまうかと思います。

もし古着のジャケットを購入して、オイル落としする場合には、1つサイズを上げることをおすすめします。
オイル抜きの方法
次にオイル抜きの方法をご紹介します。

私が実際に行った手順をご紹介します。
準備するもの
- 洗剤(下の写真のものを使用しました)
- バケツ×2個(ジャケットを浸すことができるサイズ&重石にできるサイズ)
- 大量のお湯
- ブラシ
- ゴム手袋
- 時間(1サイクル45分 × 3回で行いました。)
洗剤はワークマンで売っているような作業服用の洗剤をおすすめします。
理由はオイル汚れにも対応しているためです。

手順
- バケツにお湯を張る
- お湯の温度は60℃にしました。
- 熱すぎると生地を傷めますし、ぬるすぎるとオイルが落ちないためです。
- 洗剤を投入
- 洗剤容器に書いてある容量よりもたっぷり入れました。
- ジャケットを投入し30分浸け置き
- ジャケットが浮いてきてしまうと、水面から出ている部分のオイルが取り切れません。水を入れた小さなバケツを重石代わりに使いました。
- 揉み洗い
- バケツの中で揉み洗いをしました。下の写真のように水が真っ黒になって若干ひきましたが、がんばって洗いました(笑)
- ゴム手袋をしていないと、手が真っ黒になってしまいます。
- ブラシ洗い
- バケツから取り出して、ひたすらこすりましょう。
- ポケットの部分など見落としがちなので、気を付けましょう。
- 手順1から5を3回繰り返し
- 3回も繰り返すと徐々に水の色は薄くなっていきますが、完璧に透明にすることは難しいそうです。
- 陰干し
- 日光に当てると生地にダメージを与えてしまうので、陰干しをおすすめします。
- 念のため裏返して干しておきました。
- 脱水を洗濯機で行う方もいるようですが、水を吸ったジャケットは重いので、洗濯機が壊ると思い止めておきました。

オイル抜きのメリット・デメリット

3着分のジャケットをオイル抜きしてみて、私の考えるオイル抜きのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
最大のメリットは、やはり匂いとベタつきがほぼ無くなり扱いやすくなったことです。
電車に乗っても人の迷惑にならないレベルにはなったと思います。
オイルを抜いたことで、カビを心配する必要もなくなりました。
また時間をかけてオイルを抜いたことで、もっと大切に着ようと愛着が湧きました。
デメリット
上にも書きましたが、サイズが縮んだこと、色が落ちてしまったことです。
1サイズ分は小さくなった感覚です。
特に腕の長さはかなり変わるので、現在ジャストサイズの方は短くなりすぎる可能性があります。
またオイルが染み込んだ濃い色が、相当明るくなってしまうため、見た目は全くの別物になります。
まとめ
今回はバブアーのジャケットのオイル抜きについてご紹介しました。
デメリットもありますが、気軽に街中で着られるというメリットには代えがたいと感じています。
手間のかかるジャケットですが、オイル抜きの手間を加えることで、より愛着が湧くようになりました。
この記事を読んで、オイル抜きの参考にしていただければ嬉しいです。


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